ステンレス熱処理の悩み ステンレス熱処理に関するお客様の様々な悩みの解決をいたします。

固溶化以外にも対応

各種処理に対応可能 固溶化以外にも多くのステンレス熱処理の実績を有します。

ステンレスの熱処理にはどのような種類のものがありますか。

固溶化熱処理、焼入れ焼戻し、焼鈍処理、析出硬化処理などがあります。


1.固溶化熱処理  オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304,SUS316など)  固溶化辞典のページで詳しく解説しているので、
ご覧下さい。  ⇒固溶化辞典リンク

 

2.焼入れ焼戻し マルテンサイト系ステンレス鋼(SUS420J2、SUS440Cなど) 炭素工具鋼やダイス鋼と同じように、
焼入れによって一定の硬さを得ることができます。 焼戻しの温度で、硬さを調整することも可能です。

 

3.焼鈍処理 フェライト系ステンレス鋼(SUS430、SUS425など) 加工などによって硬化した部分の軟化、組織の調整を行います。 固溶化熱処理と似ていますが、固溶化熱処理よりも低目の温度域で熱処理を行います。

 

4.析出硬化処理(時効硬化処理) 析出硬化系ステンレス鋼(SUS630、SUS631など) 析出硬化処理は500~600℃程度の温度域で行う処理で、材料を硬化させます。
マルテンサイト系ステンレス鋼ほどではありませんが、一定の硬さを得ながら、 耐食性も優れているのが特徴です。
前処理が必要な場合があるのでご注意下さい。

SUS316・固溶化・粒界腐食について

Q:ローカーボン材(SUS316L)であっても、固溶化処理による粒界腐食の低減は期待できますか?


A:ローカーボン材であっても、粒界腐食の危険性はありますので、固溶化処理による低減効果は期待できると思われます。

サニタリー配管・固溶化について

Q:サニタリー配管の固溶化処理の実績はありますか?


A:サニタリー配管の処理実績はありませんが、キズや着色がNGな製品を処理するのに向いている真空度の高い設備を保有しております。

SUS304・溶体化について

Q:SUS304の固溶化処理を検討しています。製品サイズ500*500*0.3で厚さが0.3mmしかありませんが、処理可能ですか?


A:製品が非常に薄いため、歪みが大きく発生する可能性が高いですが、処理自体は可能です。

SUS304・割れについて

Q:SUS304の板をカシメ加工する際に割れが発生してしまいます。対策として、良い方法はありますか?


A:軟化させることは割れ防止に対して、一定の効果が期待できます。

SUS304について

Q:SUS304の板を研磨したところ、硬度が低下してしまいました。元の硬度に戻したいのですが、可能ですか?


A:SUS304はオーステナイト系ステンレスであり、熱処理により硬度を回復させることは不可能です。